虫の拡大観察とおもしろ実験で虫のふしぎに迫ったよ!〜実施レポ☆エコロコおやこin神戸〜

こんにちは!こども環境体験コーディネーターの河田麻美(あさちゃん)です♪

ところでみなさん、コオロギの鳴き声のひみつをご存知ですか?小さな体であの鳴き声をどうやって出しているのか、ふしぎですよね。そんな虫のふしぎに迫る親子向けイベント"さがして!はっけん!むしむしかがく”を、先日、2024年10月13日(日・祝)、エコロコパートナー施設バンドー神戸青少年科学館にて開催しました。

それでは、当日の様子とコオロギの鳴き声のひみつについて、紹介させてもらいますね!

当日の天候は晴れ、秋晴れのとても気持ちの良い気候のもと、未就学児とそのご家族を対象に1日3回、約60分間のプログラムを実施しました。各回ともに、沢山の方がご参加頂き、総勢51名の方にご参加頂きました。

まずは、科学館のお庭で、ごあいさつ。虫探しのコツなどをお話しました。

エンマコオロギ、ウスイロササキリ、ハネナガイナゴ、アカハネオンブバッタ、オンブバッタ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、チャバネセセリ、オオモンシロナガカメムシ、アオモンイトトンボ、モリチャバネゴキブリ、クロヤマアリ、カニグモ、オカダンゴムシ、ナメクジ、など色々な種類の虫がみつかりました。

みつけた虫を、科学館のお部屋で、大きくうつして、一緒に観察!!

「目はどこかな〜?」「足は何本かな?」「どんなお口かな?」みんながみつけた虫を順番に観察しました。

そして、今回はもっと深堀り!虫のふしぎに迫ります。

まずは、コオロギの鳴き声のひみつについて!コオロギは翅をすりあわせて鳴いています。鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。翅を拡大してみると、コオロギの右側の翅の裏にはギザギザがついています。そして左側の翅には、とがった部分が付いています。このふたつをこすり合わせて、音を出しているそうです。

一本横に走るすじがあります。そのすじに細かなギザギザがあるの分かりますか?この写真(イベント当日のスクリーンを映したもの)だとちょっと見にくいですね。

こちらを見て下さい↓

小さな板が沢山ならんでヤスリのようになっていますね。これはヤスリ器と呼ばれています。このヤスリ器と左翅の端の盛り上がった部分(摩擦器)をこすり合わせることで、鳴き声を出していたのですね。

でも、「翅をこすり合わせたら本当に音が出るの?」っと思いますよね。そこで、こんな実験をしてみました。

「エンマコオロギのオスの右翅と左翅を、人がこすり合わせても、音が出るかな?」エコロコの虫はかせが作ってくれた”コオロギの鳴き声再現おもちゃ”で実験です!

「ぉお〜聞こえる!!」みんな耳を澄ませて、真剣に聞いてくれました。

実際はこんな風に聞こえます。その様子はこちらの動画(23秒)をご覧ください。

さぁ、コオロギの翅のひみつが分かったら、さらに深堀り!!科学館スタッフの樫原さんにバトンタッチして、「こすって音がでるのはどうしてかな?そもそも音の正体ってなにかな?」実験を通してお話してもらいました。

「音の正体はふるえ、空気をふるわせ、耳の鼓膜をふるわせ、みんなに音が届いているよ。」とお話してくれました。

ところで、虫の耳はどこにあるかな?エンマコオロギの耳を拡大観察!!

足に耳があるって驚きですよね。

他にも、虫の息をする場所(気門)などを観察しました。

じっくり観察すると色々な発見や驚きがあります。人間と虫との違いもなかなか面白いです。人間と虫で、くらべっこをしながら観察すると、もっと面白く感じるかもしれませんね。

プログラム終了後は、虫さんタッチをしてもらいました。

手の上を動く虫さんかわいいね。とっても優しく触れていました。

虫をみつけたり、観察したり、さわったり、虫って面白いね!また、虫をみつけて、じっくり観察してみてね。

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。