「かまきりリレー」にチャレンジ! カマキリの、安全な、さわりかた
子どもたち、とくに男の子に、カマキリは、大人気。
その裏返しで、カマキリがこわい、お友だちもいます。
大きくて、ほかの虫をつかまえて食べてしまう猛々しさは、さながら猛獣のようです。
つかむもうとすると、鋭いカマでひっかかれて、痛い目にあわされます。
人気がある理由も、こわい理由も同じ。だって、カマキリなんだもの。
今日は、安全な、カマキリのさわりかたを伝授しましょう!
これで、カマキリも、こわくない!!

つかまれると、怒ります
カマキリに限らず、突然、ぎゅっとつかまれると、虫さんは、びっくりして、噛みついたり、刺したり、ニオイを出したり、抵抗します。
それは、身の危険を感じた虫さんが、なんとかして、そこから逃れようとするからです。
カマキリをつかむと、のけぞって暴れ、鋭いカマで引っかいて、かみつきます。
恐ろしい手から逃れようと、必死なのです。

こうならないようにするには、虫さんが危険を感じないよう、やさしく接することです。
そっと手に乗せれば、安全です
ほら、手に乗せれば、カマキリは、おとなしくしてますよ。決して、かみついたりしません。

バッタのように、ぴょんぴょん跳ねることもなく、歩くだけです。
⚠️ とつぜん、翅(はね)をひろげて、パタパタと飛んでいくことがあります! とくに、オスのカマキリは、身軽なので、よく飛びます。
手の上のカマキリが歩きはじめたら、もう一方の手を前にかざすと、歩いて移ります。
これを、自分の手ではなく、となりのお友だちの手に移すようにすることを、「かまきりリレー」といいます。
やってみてください。
大きな大人のカマキリだと、ちょっとドキドキ。こわいかもしれません。
初夏の頃の、子どものカマキリで練習しておくと、いいですよ。
でも、最初、どうやって手に乗せるのかな?
カマキリを見つけたら、葉っぱの上に乗せます。
そのつぎに、「かまきりリレー」のやりかたで、手に移します。
虫アミでつかまえてもだいじょうぶですが、つかまったカマキリは身の危険を感じて逃げたいモードになっているので、ようすをみて、少し落ち着いてから、手に移します。



上の写真は、2020年10月13日、「エコロコしぜんえんそく」(丹波の森公苑)でのひとこまです。
かすが花の子園のお友だちが、カマキリをみつけました。葉っぱの上から、手にのぼっていって、最後は帽子の上まで歩いていきました。ごきげんなカマキリさんは、ひっかいたり、かみついたりしません。
そのほかの持ち方
すべての翅(はね)をつかむと、カマが指に届かないので、安全です。
でも、カマキリは自分で翅(はね)を開いてくれませんから、ここに至るまでには、ひっかかれることを覚悟しないといけません。

背中をつかむことも、できます。カマが届かないように、なるべく、下の方を持ちます。
でも、そんなに素直に、持たせてくれません。ひっかかれることを覚悟しましょう。カマキリが落ち着いているときに、あまり怒らせないように、そっとつかむのがコツです。

みんなの、かまきりライフを、応援しています!!
兵庫県には8種類のカマキリがいます。
くわしくは「ひょうごのかまきり」をごらんください。
