エコロコ実践研修in考古博物館 ☆実施レポ☆

 こんにちは。こども環境体験コーディネーターの河田麻美(あさちゃん)です。寒い日が続いていますが、子ども達は寒さに負けず、とっても元気ですね!

 ところで、みなさんは兵庫県立考古博物館に行かれたことはありますか?館内見学はもちろん、考古博物館に隣接する大中遺跡公園では、どんぐり拾いや昆虫採集などができるんです!!特におすすめしたいのが、どんぐり拾いです!平坦な場所に色々な種類のどんぐりのなる木(アラカシ、シラカシ、コナラ、クヌギ、スダジイ、マテバシイ)が植わっていて、小さな子も、拾いやすいんです〜。どんぐりをメインとしたイベントどんぐりおままごとが出来るくらい魅力的なフィールドです!…っとそんな魅力的なフィールドで、“どんぐりの事をもっと知って欲しい!考古博物館さんの魅力を伝えたい!”という想いから「どんぐり」をメインテーマとし、エコロコ実践研修を播磨町の先生方を対象に実施させて頂きました。ここでは、その研修について紹介させて頂きますね。

研修概要

実施日:2024年11月27日(水)14:30〜16:30(受付14:20~)

実施場所:兵庫県立考古博物館(加古郡播磨町大中1-1-1)

講  師:

兵庫県立人と自然の博物館 小舘 誓治 研究員

兵庫県立考古博物館 山本 真弘 社会教育推進専門員

内  容:

(1)どんぐりのなる木を中心に観察、採集、葉や幹、実の特徴や、見分け方のポイント紹介

(2)葉っぱぐるぐるの作成、どんぐりを活用したおもちゃの紹介

(3)エコロコ訪問プログラム「どんぐりたいけん」一部紹介

(4)考古博物館の幼児向け遠足プログラム「石器を使おう(どんぐりつぶしを含む)」等の紹介

(5)考古博物館展示室の案内・見学

参加者:播磨町の幼稚園、保育園、こども園の先生方(6園26名の参加)

当日の様子

当日の天候は、(ほぼ)晴れ!ポツポツ雨が降るときもありましたが、研修の間はなんとか天候に恵まれました。

受付を済ませ、先生方には、6つのグループに分かれて、席についてもらいました。播磨町の公立、私立それぞれの園から、沢山の先生が集まるとても良い機会なので、色々な園種の先生が交流できるようにグループ分けをしてもらいました。

さぁ、フィールドへ出かけましょう!小舘研究員(エコロコ葉っぱはかせ)に、「どんぐりのなる木」の葉や幹、枝の付き方、どんぐりの特徴、見分け方のポイントなどを紹介してもらいました。

特徴が分かったところで、先生方に実際に探してもらいます。

どんぐり探しとなると、先生方もなんだか、とっても楽しそう♪つい夢中になりますね。

「寒いし、早めに中に入りましょうか〜」と、参加者に声掛けをする小舘研究員でしたが、先生方も、もっと観察したそう!?なので、スダジイ、アラカシ、コナラ、クヌギ、マテバシイ、シラカシ、と6種類のどんぐりのなる木を紹介・観察しました。「では、部屋に戻りましょう!!」と部屋に戻ろうとしたその時「あっ!」っと小舘研究員が立ち止まり、手に取ったのが“ヤハズソウ”でした。「葉の上と下を持って引っ張ると、境目がVの字になって面白いですよ〜」と遊びを紹介!「ほんとだ〜」と先生方も寒さを忘れて楽しんでいました。

部屋に戻り、採集した葉をじっくり観察。葉の形が良く似た、アベマキとクヌギの違いを探してもらいました。

葉の裏が白っぽく全体に毛が多いのがアベマキ、葉の裏につやがあり、毛が少ないのがクヌギとのこと。指の腹で触ったり、拡大すると良く分かりますね。

葉っぱの観察も面白いですが、葉っぱで遊ぶのも面白いですよね。葉っぱぐるぐるを作り、あそびを体験してもらいました。

どんぐり笛や、はてなボックスなど、どんぐりの遊びも紹介してもらいました。(どんぐりはてなボックスに関しては、この記事の最後に詳しく紹介しています。)

ひょうごエコロコプロジェクトの事も簡単に紹介させてもらいました!

そして、ここからは、兵庫県立考古博物館 山本 真弘 社会教育推進専門員にバトンをわたし、考古博物館の幼児向け遠足プログラムの紹介をして頂きました。

どんぐりつぶしの時に実際に使う、石皿とたたき石、どんぐりセットを皆さんに、見てもらいました。

最後に、山本さんに展示室内を案内いただき、園児さんにオススメポイントなどお話いただきました。

約2時間、どんぐりのなる木や考古博物館の魅力を体験頂きました。参加してくださった先生方ありがとうございました。

参加された先生方の感想

参加された先生

どんぐりは何度も触っていましたが、一つ一つの種類の違いに興味を持てました。知っておくと、面白い情報がたくさんあったので、子ども達にも伝えたいと思いました。

参加された先生

どんぐりの葉一枚一枚が異なっていたことに驚きました。新しい気付きが多くあり、とても楽しかったです。葉っぱのおもちゃは子ども達もとても喜びそうです。ぜひ園で試してみたいと思います。

参加された先生

様々な植物や、歴史などについて深く知ることが出来たと思います。また、専門の方がおられたので、分からなかったら聞くことができたので、良かったです。

<どんぐりのあそび> はてなボックス〜さわってくらべよう〜

用意するもの

・箱(手が入るように片面を丸く切り抜いたもの)

・カード

・カードに書かれた実や種子

遊びかた

①実や種子を箱にいれる。

②カードを1枚ひく

③ひいたカードと同じ種類のものを、箱から取り出せるよう、手で触って確認します。

④これだと思うものを、取り出して答え合わせ!

 

 

 

カードの書き方は、自由!イラストでも、重ね言葉でも、色々なパターンで遊んでみてくださいね。

エコロコ実践研修の紹介

エコロコでは、兵庫県内の幼稚園、保育所(園)、こども園の先生を対象に、植物、虫、園庭に関する研修会を無料で実施しています。ご興味のある方は、ぜひこちらのページをご覧ください。⇒

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