蚕の糸操り体験☆七松幼稚園☆
こんにちは!こども環境体験コーディネーターの河田麻美(あさちゃん)です。本日は、尼崎市にあります、認定こども園七松幼稚園さんの素敵な取り組みを紹介させて頂きますね!
2024年1月30日(火)、“蚕の糸操り”をされるとのことで、こども環境体験スタッフのすぎちゃんと一緒に、見学に行かせてもらいました。以前より、園長の亀山先生に、「園で蚕を育てていますよ~。」と聞いていて、すごく興味があり、今回もとても楽しみにしていました。(七松幼稚園さんのブログ“蚕がぐんぐん成長中!!”で飼育の様子が紹介されています。
七松幼稚園に到着すると、4台の座繰り機が用意されていました。蚕は七松幼稚園のこども達が、園庭の桑の葉を与えて育てたそうです。その蚕が作った繭から糸を紡ぎます。繭一つ一つから糸が出ているのが分かりますね。
蚕の糸操りは、毎年、年長さんを中心に体験しているそうです。糸操りの前に、園長先生からお話しです。みんな真剣に聞いていました!
さぁ、みんなでやってみよう!!
繭からの細い糸を、座繰り機を使って何重にも巻いていくと・・・・天然のシルクの出来上がりです。「すべすべ~」「きらきらしてる~」「つやつや気持ちい」と子ども達は感じたことを思い思いに言ってました。自分たちが育てた蚕から、こんなにも綺麗な糸が取れるかと思うと、なんだか不思議ですよね。
最後に、園長先生より、「ネクタイを作るには約60個の繭が、着物を作るには約9000個もの繭が必要です。それだけの命を頂いているということです。」とお話しがありました。
普段、私達は様々な生き物の命を頂きながら生きています。"蚕を育て、蚕の繭から糸を紡ぐ”体験は、生き物の不思議さに興味を持つと共に生き物の命の尊さを感じることが出来る貴重な体験だと感じました。
そして、年長さんが糸操りを体験する姿を、年中さんや年少さん、乳児クラスのみんなも、興味深々で見ていました♪
亀山先生、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
蚕の飼育と糸操りをしようと思ったきっかけはなんですか?
子ども達の様子や、亀山先生の想いを聞かせてください。
園庭に桑の木があり、実を食べる体験をしていました。桑の葉を使ってカイコの飼育
を他の園でしていることを知り、飼育だけでなく生活に生かすまでを考え、この取り
組みを始めました。
マユから出るシルクは、光沢があるだけでなく、1個から約1500mも取ることができる不思議なものです。カイコの命が神秘的なシルクに生まれ変わることについて、子ども達なりに命の尊さを感じてくれればと思っています。