ˆoˆ 園庭のむしずかん ««« しっぽにトゲのある、大きくて、まるまると太った、イモムシたち
秋の園庭に、手のひらくらいもある、大きなイモムシをみつけて、子どもたちはびっくり!
「お願いやから、持ってこんとって!」と、心で願ったり、表情に出てしまったり、声に出してしまう先生方も、きっといらっしゃることでしょう。
これって何なん? 毒はないの? 刺さないの?
何になるん? 育てられるの?・・・
先生方の疑問に、おこたえします。
緑の、茶色の、黒いの、目玉つき、いろんなのがいるよ
みなさんの園で、みつけたのは、どれですか?
どれも、毛は生えていなくて、しっぽの先に、トゲのようなものがついていますね。
トゲの形は、種類によって、さまざまです。
園庭でよくみつかるのは、ダントツで、セスジスズメです。
ナスを植えていると、巨大なクロメンガタスズメがいるかも。
サツマイモの畑やアサガオのツルには、エビガラスズメがいます。
クチナシの植え込みにはオオスカシバがいます。うんちはいっぱいありますが、なかなかみつかりません。
どんなちょうちょになるの?
この幼虫たちは、ちょうちょには、なりません。
「スズメガ」という蛾になります。
大人のスズメガは、戦闘機のような姿をしていて、とても速く飛ぶことができます。
多くの種類は夜に活動しますが、昼間に活動する種類もあります。
長いストローを伸ばして、つぎつぎと、花のミツを吸ってまわります。
ハチドリみたいです。
刺さないの? 毒はないの?
はい。刺しません。毒もありません。
しっぽの先のトゲは、針のように細くいものもありますが、さわってみると、ふにゃふにゃとやわらかいです。
どの種類も「さわってもだいじょうぶ」です。
さわるときは、こんな感じで(⇩)、やさしくなでなでしてやってくださいね。
ザラザラしてたり、スベスベだったり、種類によって、お肌の感触がちがいます。
「ギュッ」とつまむと、びっくりして、口から「ゲー」と、吐くことがあります。(バッタやキリギリスが茶色い「ゲー」を吐くのと同じです)
草木の茎についている幼虫は、しがみつく力がとてもつよいので、むりやり引っ張ると、脚(あし)の先が切れてしまうことがあります。手のひらに乗せたいときは、お尻をツンツンと押して、前に歩かせて、手のひらに移してやります。
育てかたは? 何を食べるの?
園庭を歩いている幼虫ならば、もうすぐさなぎになりますので、葉っぱを入れる必要はありません。
食べる葉っぱは、決まっています。葉っぱについてる幼虫は、その葉っぱを与えてください。
育てかたについては、⇩の記事をごらんください。
こわがらずに、なでなでして、かわいがってやってください!!