大きなイモムシをみつけたら、そだててみよう!

しっぽにトゲのある、大きくて、まるまると太った、イモムシたち=すずめがの幼虫を、育ててみよう!
もりもり食べて、ウンチもいっぱい、します。
さなぎになるときは、土にもぐるんだよ!!

クチナシの葉っぱをたべる「おおすかしば」の幼虫

何を食べるのかな?

ちょうちょと同じで、食べる葉っぱは決まっています。
「おおすかしば」は、クチナシの葉っぱ。「せすじすずめ」は、ヤブガラシ、ノブドウ、ホウセンカ、サトイモの葉っぱです。
ついていた植物から、種類がわかることもあります。
たぶん、ナスについていたら「くろめんがたすずめ」、サツマイモについていたら「えびがらすずめ」、でしょう。

葉っぱの上でみつけたら、必ず、虫がいた植物の葉っぱを入れてやりましょう。
ミカンの葉っぱや、キャベツは食べません!

ナスの畑に、大物を発見! 「くろめんがたすずめ」です。

どんな入れ物がいいですか?

葉っぱがしおれてしまうと、食べなくなります。
イモムシさんがついている枝ごと切り落として、切り花と同じで、水にさしておくのが、いちばん簡単です。

逃げ出したら困るので、囲っておく方がいいね

でも、囲いがないと脱走するかもしれないし、大きなカゴに入れると場所をとります。
このカゴは、ネット通販で売っています。「昆虫ゲージ」、「飼育ネット」などのキーワードで、検索してみてください。

そこで、食品を保存するためのプラスチックの容器、いわゆる「タッパー」「ロックパック」がオススメです。
どこの園でもよく使っている「飼育ケース」は、乾燥しやすく、虫やエサの出し入れもしにくいので、あまりおすすめしません。

「タッパー」「ロックパック」には、いろんな種類があります。

「ロックパック」は、適度に通気性もあり、空気穴を開けなくても、むれません。高温期は空気穴をあける方がいいですね。
フタも半透明のものは、中のようすも、よく見えます。

「ロックパック」。大きさ、深さも、いろいろです。

いわゆるふつうの「タッパー」でもだいじょうぶですが、密閉性が高い容器の場合は、少し空気穴を開けておきます。

「タッパー」にはいろいろあります。気密性の高いものは、空気穴をあけて使いましょう。

キッチンペーパーやティッシュペーパー、古新聞を入れておきます

園庭を歩いている幼虫をみつけたら、もうすぐ土にもぐってさなぎになりますので、葉っぱを入れる必要はありません。
もぐりやすいところを探して、歩いているところですから。

ケースの中で大っきくなって、あまり葉っぱを食べずに、うろうろ歩きまわるときは、もうすぐさなぎです。
脱皮するときも、しばらく葉っぱを食べなくなりますが、じっとしていて、歩きまわったりしません。

ケースの底に3cmほど土を入れておくと、もぐってさなぎになりますが、土の中だと、さなぎの姿が見えにくいので、オススメは、キッチンペーパーやティッシュペーパー、古新聞をちぎって、ケースの底に敷いておくことです。これらの紙は、土の湿気くらいのイメージで、少し湿らせておきます。

しばらくすると、幼虫は糸を吐いて紙を綴り、さなぎになるためのお部屋をつくります。
お部屋の中で、最後の脱皮をし、さなぎに変身します。

ティッシュペーパーを綴って、さなぎになるためのお部屋をつくった幼虫(おおすかしば)
さなぎになりました(おおすかしば)
キッチンペーパーでつくったお部屋を取り出すと、さなぎと幼虫の脱皮殻が出てしまいました(せすじすずめ)。
(羽化に支障はないので、だいじょうぶです)

さなぎは、さわると、ピクピク動きます。「ギュッ」とつままないように、なるべくそっとしておきましょう。

種類や季節にもよりますが、秋の間に大人のガになることもありますし、来年の春にガになることもあります。
楽しみですね!

生まれたての「おおすかしば」 翅(はね)をプルプルっとふるわせると、鱗粉が落ちて、透明になります。

「すずめが」は、とても速く飛びます。
羽化してしばらくすると、ケースの中で暴れまわるので、羽化したことがわかるでしょう。
暴れまわったケースのふたを開けると、鱗粉が飛び散ってびっくりするかもしれませんが、とくに人体に害はありませんので、風で吹き飛ばしておけばだいじょうぶです。

大人の「が」をお部屋で育てることはできません。
お外にバイバイしてやってください。

2020年10月7日むし,便利なアイテムイモムシ

Posted by やぎ