「エコロコガーデン」つくってみました! ツマグロヒョウモンを呼ぶためにスミレの引っ越し
園庭の環境が大切ですよ! ちょっと草を生やせばいろんな虫がやってきますよ!
みたいに研修で言ってるわりに自分では何もしてないって、あかんやろ。
ということで、ひとはくにて「エコロコガーデン」をつくってみました‼️
ひとはくのまわり、深田公園にはスミレ(野生種)がたくさん生えていて、ツマグロヒョウモンの幼虫が育っているのですが、歩いて行くのに10分くらいかかるし大量のスミレの中から幼虫を探すのもめんどうなので、いつでも簡単につかまえられるようにしよう! というのが目的です。
さらに、園芸種のパンジーとかビオラを使うと「きれいに」手入れしておく必要があるので、「花壇ではない」ことが理解できるような粗放的なしつらえにする。というのが設計方針です。
作業は、大人だけでやるとつまらないので「トライやるウィーク」の中学生たちといっしょにしました。
そのプロセスをごらんください。労力や予算もご参考に!
エコロコガーデンのできるまで
2025年6月12日、ひとはくの玄関先・恐竜ラボの近くに、つくりました。

朝9時、トライやるウィークの二人にプログラムのねらいと内容を説明し、台車に資材を乗せていざ深田公園へ。



4人がかりで約1時間でした。
つぎにガーデンづくりにとりかかります。




ガーデンづくりに、約1.5時間。おつかれさまでした!
ここまで、中学2年生の男女2人と、成人男性2人で、準備から完成まで約3時間でできました。
ゆっくり休んで、午後はサインづくりをしてもらいました。

「花壇ではない」ということを示す何か、重要なポイントと思います。

資材と予算
ひとはくにあったもの
コンテナ3つ、根掘り・移植ごて、運搬用台車、ラミネートフィルム、色紙
ホームセンターで購入したもの
- ガーデンエッジ(木の柵)高さ10cm×1m 4つ ¥799×4=3,196円
- そのまま使える花野菜培養土 20l 2袋 ¥429×2=858円
- 園芸トンネル5本入り(サインをぶら下げるのに使用。使ったのは2本ですがセットなので) 8mm×1.2m ¥399
合計 ¥4,453+消費税= ¥4,898
メンテナンス
夏になったら水やりはどうしようかなあ・・・と懸念してたのですが、ひとはくの花壇に水やりをするスタッフが、気を利かせてついでに水を撒いてくれています。週に2、3回かな。
雑草の抜き取りはしていません。ほかの草が大きく育って負けそうになっている株もありますが、それはそれでいいのでどうなるのか見守っています。
肥料は、最初に培養土を混ぜましたが、以後はやっていません。野生種だから肥料はやらない方がいいんじゃないの、というアドバイスもあったので。
あ、オンブバッタは10匹くらいつぶしました。植えてすぐの頃、オンブバッタの小さな幼虫がたくさんいたのですが、1月ほどすると見かけなくなりました。衰弱した葉っぱが好きだったのかも。
さて、ちょうちょは来たのかな?
引っ越ししたスミレたち、その後しばらく、あまり元気がなかったです。
なんだか葉っぱの色は薄いし、オンブバッタに食べられてボロボロになるし・・・ スミレの移植って難しいのかな。このまま枯れるのかな・・・
と思っていたのですが、一月くらい経つとだいぶ元気になってきて、新しい葉っぱも出てくるようになりました。根付いてきたみたいです。梅雨時の引越しはよかったかも。
そして、7月6日、母チョウが産卵にやってきたところを目撃!

1週間もすると幼虫がわらわらと出てくるにちがいない、と期待したのですが、一匹もみつけられませんでした。
若いママだったから産卵の練習だけだったのかな? 生まれても他の虫とかに食べられたのかな?
そして多忙な夏が訪れ、あまりチェックもしないまま・・・でしたが、
8月20日、ついに幼虫を発見!

だいぶ育った中齢の子が、3匹いました。
めでたし、めでたし。
ということで、成功例として公開いたしました。今後もエピソードがあれば、追記していきたいと思います。
そんなんやったらうちの園にもあるよ!
という方、みなさんの園の「エコロコガーデン」ぜひご紹介ください!