「どんぐりむし」かわいいよ❣ ~大人のどんぐりむしに会いたいな。

こんにちは。こども環境体験スタッフすぎちゃんです。

みなさん、「どんぐりむし」って知ってますか?
そう、拾ったどんぐりを置いておくと、いつのまにか出てきて、遭遇しちゃいますよね。
かわいいですか?苦手ですか?

実はこのどんぐりむしは「ゾウムシの仲間」の幼虫です。
クヌギにはクヌギシギゾウムシ、コナラにはコナラシギゾウムシなど、いろんな種類のゾウムシがいます。
ゾウムシという名前の通り、大人のゾウムシは口吻が長く、横から見るとゾウのようなフォルムです。
私はこのゾウムシの写真を見たとき、かわいくて、一目で、ゾウムシのファンになってしまいました。
そして、大人のゾウムシに会ってみたくなりました。

ですが、小さなゾウムシを見つけるのはなかなか困難です。
そこで、どんぐりむしを育てて、大人のゾウムシに会えるのが近道かもと思い、育ててみることにしました。
さて、うまくいくでしょうか。

ある日、クヌギのどんぐりを入れていた容器の底に、まるまるとしたどんぐりむしがいるのを見つけました。
そして、どんぐりをよーくみると丸く穴のあいたどんぐりがありました。
ここから出てきたんだと思うと、かわいらしく思えてきました。

土を入れたビンに置いた2匹のどんぐりむし

モゾモゾしていたので、土の上に置いてみると、体を曲げたり伸ばしたりしながら、土の中にもぐり始めました。
土の中に入りたいのだと気付き、ジャムのビンに土を入れたものを用意しました。
あまり大きいと、どこに潜ったかわからなくなるので小瓶にしました。
土は身近な庭土です。
ビンの中の土の上にどんぐりむしをそっと乗せました。
すぐに体を一生懸命動かして、土の中にもぐりはじめました。
どんぐりむしは足がないので、腹筋運動をするように潜っていきます。
すごい腹筋です。丸々してるけどマッチョなのかも?
どこまで潜るのだろうと見ていると、どんどん潜って見えなくなりました。

別の日、どんぐりたいけんで訪問した神戸市の、山手幼稚園さんで、準備をしていた時のことです。
コーディネーターのあやちゃんが「どんぐりむしと目が合った」といって、わたしに見せに来てくれました。
なんと、どんぐりには穴があいていて、そこからどんぐりむしの顔?口?が動いているのが見えました。

堅い殻を口でガリガリかんで体が通るほどの穴をあけたのですね。
そして、まるまると太ったどんぐりむしが、ポトリと出てきました。
ちょうど穴をあけてまさに今から出てこようとしている現場に立ち会うことができました。

この日、山手幼稚園の園児さんたちと一緒に、このどんぐりむしや、穴の開いたどんぐりを観察しました。
このどんぐりむしは、かわいい💕と大人気でした。
「プニプニしてるから “プニちゃん ” ね。」と名前をつけてくれました。
このプニちゃんたちもビンに入れました。
それからどんぐりむしが出てくるたびにビンに入れて、今は6匹のクヌギのどんぐりむしが入っています。

ビンに入れた庭土から何かの芽が出てきました。
時々霧吹きをして観察してみることにしました。
日光にあたらない室内なので、ヒョロッとしてますがどんどん伸びています。

はっぱをよくみるとどうやらカタバミのようです。
土には、いろんな植物のタネが混じってるんですね。
条件が整うと芽が出てくるんですね。

また、ある日、コナラのどんぐりを入れていたケースの底を下からながめていると、どんぐりむしを発見しました。

こちらは、また別のビンに入れました。
ここには2匹のコナラのどんぐりむしが入っています。
1匹はちょっと細身な感じがしますが。さて、どんな虫が出てくるでしょうか。

もっとどんぐりむしがでてこないかな~と毎日見ていますが、今のところ2匹だけです。
「出てこ~い」と待っている時には、なかなか遭遇できないものですね。
どんぐりむしに出会えたらラッキー❣です。当たりのどんぐりです。

さて、ビンを横から見ていると、もぐったどんぐりむしの姿が見えました。

クヌギのどんぐりむしの入ったビン
もぐったどんぐりむしが見えます。

お部屋を作って、眠っているようにみえました。まだどんぐりむしのままです。
これなら、どんぐりむしの変化が観察できそうです。

他にもいないかなと見ていると、どんぐりむしが通った跡らしき道がみえました。
居心地のよい場所を求めて結構動き回るようです。腹筋運動をしながら!

クヌギのビン。縦や斜めにどんぐりむしの通った後が見えます。

ビンの中はそんなに乾燥しないので、時々霧吹きをしています。
カビが心配でしたが、今のところ大丈夫です。
そして、どんぐりむしも、今のところ変化はありません。

年明けから外に置くことにしました。室内は暖房が入るので、春だと勘違いすると困るからです。
土の中で大人になる準備です。
ときどき様子を見に行きたいと思っています。
まだまだ先の夏前でしょうか。
おとなのどんぐりむしに出会えますように❣

2023年2月17日むしどんぐりむし

Posted by すぎちゃん