エコロコかふぇVol.3開催しました♪
エコロコかふぇVol.3「冬の小石・小枝などのあそびのレシピ大公開!」
今年度(R5年度)から、エコロコプロジェクトで新たに始まった試み、「エコロコかふぇ」は、地域の園の先生たちが"かふぇ"で集うように、おしゃべりしながら交流し"エコロコ"の輪が地域で広がればという場づくりプロジェクトです。
6月開催のVol.1に引き続き、淡路島で1月に開催することができました。
今回、場をナビゲートしたのは、ひょうごエコロコプロジェクトの推進委員2名です。
淡路島で冬ならではの自然物をとりいてた遊びから、園での"しぜんたいけん"について、先生方とわいわい楽しく意見交換ができました!
「エコロコ」にこめられた願い
- Ecology 【環 境】
- Local 【地 域】
- Codomo 【こども】
これは、"エコロコ"の名前にこめた3つのことば、活動への願いです。今回、"エコロコかふぇ"の発足は"Local【地域】"の特色を活かす子ども起点の"しぜんたいけん"と、子どもの体験にかかわる大人たちの交流を地域サイズに育んでいく場づくりといえます。
そのことに常日頃アンテナをたてている推進委員の2名【松山 孝博(千草こどもの園 園長)〈以下、松山先生〉と山中 詩子(三田市有馬富士自然学習センター コミュニケーター)〈以下、うたこさん〉】でなにか面白いことができないものかと話が盛り上がったことからVol.3 の淡路島での開催が動き出しました。
子どもの日常に息づく"しぜんたいけん"を自園で大切にし続ける松山先生と、遊びの視点から暮らしに繋がる表現を探究する山中詩子ならではの場ひらきとなったように思います。
なんといっても、まずは子どもたちと同じように先生も自然との出会いを楽しむこと!ときめくこと!そんな雰囲気を大切にした冬ならではの「エコロコかふぇ」が実施できました。
当日の様子
日時:2024年1月20日(土) 14時~16時
場所:幼保連携型認定こども園 千草こどもの園
参加園:9名(6園)
内容:
・どんぐり山で素材探し
・見つけたものと紙粘土を組み合わせた遊び
・自然のものを素材にした遊びのアイディア
・園の取り組み紹介(千草こどもの園 副園長 河井美幸先生)
・参加者での対話
・ひょうごエコロコプロジェクトの紹介
エコロコプロジェクト「エコロコかふぇ」として淡路島で2回開催しました。年間を通じてテーマを決め「草花・落ち葉・小枝・小石などの園庭や園の周りに生えている自然物を活用した楽しい工作レシピ」のレクチャーを中心に各園での取り組みや、エコロコかふぇ後の各園での展開を話合いました。
エコロコプロジェクトとして自然体験の様々なプログラムを各園で体験して頂いていますが、園での自然体験の活動が単発に終わることなく継続して行われるために地域の特色を生かした地域単位での学びや情報交換の場が設けられればと思います。
開催場所となった「千草こどもの園」の近くのどんぐり山でみつけたもの(葉っぱや小枝や小石など)を素材に、紙粘土と組み合わせて遊んでみました。
実は、この遊びは11月、「千草こどもの園」で子どもたち(5歳児クラス)と一緒に遊んだ内容です。その時のこともお話しながら、まずは、紙粘土を実際にさわることでいろんな特徴を発見していく面白さや、自然物と組み合わせることでの広がりや、飾る時の一工夫など、いろんなお話が広がりました。
なにより先生方がとても楽しそうに感じたことをことばにして伝え合っておられ、この日の"たいけん"がそれぞれの園の子どもたちに繋がっていくだろうことにワクワクしました。
まずは、「遊ぶ!」こと。
楽しさは共鳴すると思うので、関わる大人が自然に感動したり、気持ちがはずんで関わることが本当に大切だと思います。いろいろ遊んでみてくださいね~♪
参加した先生からの声
・うたこさんのお話のなかに何度も「ときめく遊び」という言葉がでてきたが、実際に私自身が何度もときめきワクワクする時間だった。一つの遊びのなかでいろんなことを知ること、感じることができる機会になった。
・子どもたちに声をかけるだけでなく、準備物や準備段階にも工夫があると子どもたちが興味を示しワクワクする気持ちが高まる。アイディア次第で遊びの可能性が広がること、流れのある遊びがSDGsに繋がることを改めて理解した。
"エコロコかふぇ"からの広がり
参加された先生方の"たいけん"が子どもたちへと広がっていった様子です。さすが先生たち!アイディアと即行動される姿が素晴らしいです。「エコロコかふぇ Vol.3」へのご参加ありがとうございました。そして、開催園の千草こどもの園の先生方、いろいろとお世話になりありがとうございました。
【執筆:エコロコ推進委員 山中詩子】
幼保連携型認定こども園 千草こどもの園
5歳児クラスの先生は、子どもたちがつくった紙粘土と葉っぱや木の実の自然物の作品をその後、絵具で色付けし子どもたちと楽しんだそうです。作品は丁寧にかざりつけることで、時間の経過と共に変化していく葉っぱをよくみたり、その後、様々な活動へと広がった様子をきかせていただきました。先生とこどもたちが自分たちのつくったものを大切にされている様子が伝わってきます。
先生より:
散歩に出かけ、自然物を集めたり、集めたものを押し葉、押し花にして、サツマイモの蔓でつくったクリスマスリース、バケツ稲で育てた稲わらのしめ縄リースに飾り付けました。押し葉や押し花にすることで飾り付けた後も枯れたり変形することなくきれいなままでした。出来上がったリースを並べて飾るとそれぞれの個性や工夫やこだわった部分がよくわかりました。それぞれに家庭に持ち帰り家族で制作過程でのエピソードを話し合う機会になり、園での活動への理解が深まりました。
また、5歳児クラスの先生が体験を他のクラスの先生たちと共有され、活動が園全体で広がったそうです。(写真は3歳児クラスの子どもたちの作品)
エコロコのたいけんを通して、園の活動がますます深まった報告をいただきました。
先生たち同士で意見交換があり、たいけんの輪が広がり子どもたちにつながっていくことはとても素晴らしいですね!
幼保連携型認定こども園 松帆南
エコロコプロジェクト『園児たちのむし図鑑』を用いて生き物についての活動を行ったそうです。
観察の後、紙粘土などをつかい子どもたちからうまれたイメージをかたちにするにはどうしたらいいか話し合い活動が広がったそうです。子どもたちの体験が深まっていく様子が伝わってきます。
エコロコのアイテムをつかってのいきいきとした子どもたちの活動の報告きかせていただき、とても嬉しいです♪
:先生より
園庭にいる生き物を捕まえた際にむし図鑑を利用して調べたり、観察を行ったりしました。そこから観察に興味を持った子どもたちにより生き物の特徴や細部に気づいてもらえればと思い、マイクロスコープや書画カメラなどの機械を使った観察をアプローチしていきました。
また、観察だけでなく表現にも活動を展開していきました。紙粘土や新聞紙、模造紙などの素材に触れる中で子どもたちがイメージするものを形にするにはどうすればいいか、友だち同士で話し合い試行錯誤を行い、日々探求が繰り返されていました。生き物に関わり、観察を通して特徴を知ることができたからこそ子どもたちは細部にまでこだわり、本物に近づけようと友だちと協力して製作を行っていました。表現を行う中で創造性だけでなく協調性も育まれました。