はち・あり・はえ【むしみつけたよ〜園児たちのむし図鑑】
アリは、よく動くので、子どもたちの目につきやすいです。ダンゴムシとならんで、小さな子どもたちが、最初に触れる生きものです。ハチやハエは、目立たず、子どもたちはほとんどつかまえません。ハチときいただけで、怖くなったり・・・
はち・あり
アリはハチの仲間です。
るりちゅうれんじ
1cm足らずの小さな虫で、青黒くピカピカしています。春と秋によく見られます。
この虫は、ハバチの仲間です。ハバチは、ふつうのハチとずいぶん違います。幼虫はアオムシのように葉を食べるものが多く、成虫は毒針を持たず、巣をつくることもありません。チョウやガのような生活をしています。
幼虫は、お腹の脚(あし)の数が、チョウやガよりも多いです。つぶらな瞳が、かわいいです。土に潜ってさなぎになります。
🏠 植えられているツツジやサツキの周りを飛んでいます。
🍙 成虫は何も食べません。幼虫は、ツツジやサツキの葉を食べます。
はぐろはばち
黒い点々のある、とてもかわいい幼虫です。葉っぱの上にいるときも、丸まっていることが多いです。目立つので、子どもたちもよく見つけます。
この虫も、ハバチの仲間です。成虫はルリチュウレンジとよく似た姿です。色は黒いです。
🏠 田んぼの畦や土手など、スイバやギシギシが生えているところ。
🍙 幼虫は、スイバやギシギシの葉を食べます。
くろやまあり(など)
春から秋まで、園庭には、必ず、数種類のアリがいます。拡大して観察すれば種類の区別は難しくありませんが、子どもたちには、その必要もないでしょう。よくいるのは、アミメアリ、クロヤマアリ、トビイロシワアリ、トビイロケアリなどです。
クロヤマアリは、5mm前後で、それらの中では、比較的大型。すばやく歩くので、つかまえにくいです。
🏠 地表にいますが、エサを求めて草木に登ることもあります。
🍙 いろんなものを食べます。種類によって好みが違います。
むねあかおおあり
1cmくらいの大型のアリで、女王アリは1.5cmを超えます。胸と腹の一部が赤いので、他のアリとは明らかに区別できます。園庭にはまずいませんが、よく木の茂った神社や公園にいることがあり、見つけると園児たちは、喜びます。
🏠 朽木の中や地中に巣を作ります。
🍙 死んだ虫とか、昆虫ゼリーとか、いろいろ。
はえ・あぶ・か
ハエ・アブ・カは、同じ仲間で、翅(はね)が2枚です。種類によっては、ハチに似ていますが、アンテナ(触角)は短いです。すばやく飛ぶのと、小さくて目立たないため、子どもたちは、ほとんどつかまえません。
あおめあぶ
夏、日当たりのよい草むらにいます。脚(あし)が大きく頑丈で、体はオレンジ色。金緑色の眼がきれいです。草にじっと止まっていて、獲物の虫が通りがかるのを待ち構えています。人は刺しません。
🏠 種類によっていろいろです。
🍙 飛んでいる虫をつかまえて体液を吸いとります。
はえ(のなかま)
コロンとした体型のハエにも、いろんな種類があります。昔は食卓にいたようなイエバエやキンバエの仲間は、近頃はほとんど見られません。室内にいる小さな飛ぶ虫は「コバエ」と呼ばれますが、その正体には、いろいろあります。
ヤドリバエは、姿はイエバエとよく似ていますが、汚物に発生するハエとはずいぶん生活が違います。
🏠 種類によっていろいろです。
🍙 ヤドリバエは花の蜜を舐め、幼虫は他の虫の体内に寄生します。イエバエやキンバエの仲間は花の蜜のほか汚物の汁を舐め、幼虫は動物の糞や死体を食べます。
ハナアブのように「アブ」と付いてても「ハエ」の仲間だったり、「ケバエ」とか「キノコバエ」と付いてても「カ」の仲間だったりします。ややこしいですけど、ま、どうでもええわ。
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