「はらぺこあおむしショー」にチャレンジ!!
あおむしや毛虫が、葉っぱを食べているところ、見たことがありますか?
お部屋でアゲハチョウやモンシロチョウを育てている園は多いと思いますが、気がついたら葉っぱがかじられていて、うんちが落ちていますね。
いつのまに、どうやって、食べたのかな・・・?
じつは、ちょっとした工夫で、あおむしさんの「もぐもぐタイム」を、みんなで観察することができます。
名付けて「はらぺこあおむしショー」
幼稚園・保育園でできる、とっておきの方法を、公開しちゃいましょう。
みんなの園で、チャレンジしてみてください!
あおむしを、つかまえます
まずは、チョウやガの幼虫をつかまえましょう。
育てているアゲハチョウやモンシロチョウでもいいですし、お庭の草木についているアオムシ、ケムシ、イモムシ、シャクトリムシでもだいじょうぶですよ。
かわいい絵本「はらぺこあおむし」では、あおむしさんは、いろんなものを食べますね。
でも、ほんとのあおむしたちは、決まった植物しか食べません。
虫さんがついていた葉っぱがどれだったか、忘れないようにしてくださいね。
あおむしを、腹ペコにします!
ここがポイントです!!
ちょっとかわいそうですけれど、あおむしさんに、少し絶食してもらいます。
飼育ケースの中の葉っぱをすべて、取り去ります。
または、ショーに出演する虫さんだけを、小さなタッパーとか、別のケースに移します。
つぎの日の午前中に「ショー」をするときは、前日の夕方から一晩何も食べていない、くらいの腹ペコ具合で、だいじょうぶです。
午後がショータイムのときは、朝から何も食べていない、くらいでもだいじょうぶです。
水もいりません。
新鮮な葉っぱを、用意します
「さあ、おまちかねの、ごはんの時間だよ〜」と、声かけしながら、あおむしさんの大好きな葉っぱを、与えます。
とっても腹ペコなので、すぐに、「もぐもぐタイム」がはじまります!
手の上にのせていても、ぜんぜん気にせず、もぐもぐし続けますよ。
ときどき、うんちもするので、おしりにも、注目。
デジタルマイクロスコープで拡大
食べ始めた虫さんに、子どもたちは、興味津々。⇨ 黒山の人だかり、になります。
みんなで観察するためには、食べているようすを、投影すると、密集しなくていいですね。
ビデオカメラやデジタルカメラをテレビやパソコンに接続して、投影してもいいですし、
「エコロコBOX」として貸し出ししているデジタルマイクロスコープを使うと、食べてるところのアップが見られて、大盛り上がり!!
エコロコBOXと、その貸し出しについては、こちらの記事をごらんください。
※ このような動画を撮影するときは、パソコンに接続し、パソコンのアプリで制御します。
食べてくれないとき
食べてくれないときもあります。
でも、それには、理由があります。みなさんも、食欲のないときがありますよね。
あおむしさんの一日は、もぐもぐ食べる、うんちをする、ねんねする、だけです。
いっぱい食べて大きくなると、脱皮をするか、さなぎになります。
脱皮をする前や、さなぎになる前には、葉っぱを食べなくなります。
いいかえると、食べないときは、脱皮をするか、さなぎになるかの、どちらかが多いです。
(病気のときや、寄生されているときもあります)
腹ペコにするときの絶食の時間も、要注意。
ほんとはもう少し食べて大きくなろうと思ってたのだけれど、食べ物がないんだったら、腹ペコで死んじゃうよりは、ちょっとくらい体は小さくてもいいからさなぎになってしまおう、と考えて、食べるのをやめることがあります。
そのため、絶食は半日から、せいぜい1日くらいにしておきます。
ほかのむしでも
あおむし(チョウやガの幼虫)だけでなく、ほかの虫も、少し絶食させることで、お食事シーンを観察しやすくなりますよ。
カマキリがバッタを食べるところ、バッタが葉っぱを食べるところ、ダンゴムシが落ち葉を食べるところ・・・などなど、いろんな虫で試してみてください!!