こがねむし・てんとうむし【むしみつけたよ〜園児たちのむし図鑑】

こがねむし・くわがたむし・てんとうむし・たまむし・ほたる・かみきりむし・・・これらの共通点は、前翅(まえばね)が堅くなっていて、お腹を覆っていることです。さなぎになる虫たちです。

ごみむし・はねかくし

脚が長く、地表を歩き回っている虫たちです。つまむと、独特の臭いを出すことがあります。


おおひらたごみむし

1.5cmほどの虫です。つやつやで平べったいです。地表や樹上にいます。つまむと、酸っぱい系の、独特の匂いを出します。

おおひらたごみむし

🏠 地表にいます。

🍙 虫などを食べます。


ごもくむし

1cm前後の虫です。草むらの地表を、ちょこまかと歩いています。夜、灯りに飛んでくることがあります。ゴモクムシの仲間にはよく似た種類がいくつもあり、その区別は難しいです。

ごもくむしの一種

🏠 地表にいます。

🍙 虫や草の実を食べます。


せあかひらたごみむし

1.5cmくらい。草の生えた地表を、歩いています。赤色がよく目立つので、子どもたちに発見されやすいです。赤い部分は個体によって異なり、胸が黒い個体もいます。

せあかひらたごみむし
せあかひらたごみむし

🏠 草地の地表にいます。

🍙 イモムシなどをつかまえて食べます。


あおばありがたはねかくし

6、7mmの小さな虫ですが、きれいな色と、よく歩くので、子どもたちもよくつかまえます。夜、灯りに飛んでくることがあり、知らずに服の下に入り、ブチュッと押すと体液が出て、皮膚炎を起こすことがあります。

あおばありがたはねかくし

🏠 地表にいます。

🍙 雑食性?


くわがたむし

子どもたちに人気がありますが、園庭やえんそくでは、めったにみつかりません。


ちびくわがた

1cm少々の、とても小さなクワガタムシです。地面に落ちて、手でほぐせるくらいに柔らかくなった木の枝の、樹皮下にいます。一年中、います。
オスとメスの違いは、よくわかりません。

ちびくわがた
朽木の樹皮下で、発見!

🏠 朽木の中にいます。

🍙 ほかの虫を食べます。

冬の雑木林で、チビクワガタをさがしているところのムービーです。(↓)

安全! 快適! 大発見! 冬の雑木林で、虫さがし

こがねむし

成虫よりも、プランターや畑にいる幼虫の方が、よくみつかります。成虫は、目立たないのか、高いところにいることが多くて子どもたちの目線から外れているのか、あまりつかまりません。

ここで紹介した以外にも、いろんな種類がいます。くわしく見てみたい方は、こちらのサイトをごらんください。
みつけたブイブイは、どれかな? ブイブイポスターをつくりました。


せんちこがね

1.5cmくらい。地表を歩いてたり、仰向けに転がっていることがあります。フンコロガシに近いコガネムシです。「せんち」は「雪隠(せっちん)」のことで、トイレの古語です。

せんちこがね

🏠 林の中の地表にいます。

🍙 うんちを食べますが、昆虫ゼリーで育てられます。


なみはなむぐり

1cmくらいです。園庭や公園のいろんな花にやってきます。花に潜るので、はなもぐり→ハナムグリ。ひとまわり小さなコアオハナムグリも、よく見られます。

なみはなむぐり
花にやってきました

🏠 草木の花にやってきます。

🍙 花や花粉を食べます。


はなむぐりの幼虫

落ち葉を貯めておくと、やってきます。コガネムシの幼虫に似ていますが、脚が短く、仰向けになって背中をもぞもぞさせて歩きます。
幼虫での種類の区別は難しいですが、たいてい、シロテンハナムグリか、シラホシハナムグリです。
カブトムシの幼虫と同じように、腐葉土のマットで育てることができます。

はなむぐりの一種(幼虫)
背中で歩きます

🏠 地中にいます。

🍙 腐葉土を食べます。


こがねむしの幼虫

プランターや畑で、植え替えをしていると、よく出てきます。ハナムグリの幼虫に比べて脚(あし)が長く、脚を使って歩くことができます。
生きた植物の根を食べているので、育てるのが難しいです。

こがねむしの一種(幼虫)

🏠 地中にいます。

🍙 草木の根を食べます。

⚠️ かみつくことがあります。


あおどうがね

2cmくらい。この仲間は、「かなぶん」「ぶいぶい」などと呼ばれ、いろんな種類があります。アオドウガネは、園庭にいちばんよく見られます。

あおどうがね

🏠 草や木の葉っぱの上。

🍙 草や木の葉を食べます。種類によって、好きな植物が異なります。


せまだらこがね

1cm足らずの、小さくてよく飛ぶ、コガネムシです。背中のまだら模様は一匹ずつ違っていて、全体が黒くなる個体もあります。翅(はね)は薄っぺらいです。

せまだらこがね

🏠 草むらにいます。

🍙 葉っぱや花を食べます。


まめこがね

つやつやで、きれいな色をしたコガネムシです。園庭にはあまりいません。

まめこがね
葉っぱを食べています。うんち付き
花を食べています

🏠 草の上、低木の上にいます。

🍙 葉っぱや花を食べます。


てんとうむし

半球形の体型をしています。赤や黄色のよく目立つ色をしていて、みつけやすい虫たちです。肉食のものと草食のものがあります。


ななほしてんとう

1cm足らずです。テントウムシといえば、ナナホシテントウ。色鮮やかでよく目立ち、低いところにいるので、子どもたちに見つけやすく、つかまえやすいです。真夏にはほとんど見られません。

ななほしてんとう
ななほしてんとう(腹面)
ななほしてんとう(幼虫)

🏠 草の上にします。

🍙 アブラムシなどの虫。花粉を食べることもあります。


なみてんとう

ナナホシテントウと同じか少し小さいです。同じ種類なのにいろんな模様があることで、有名です。ナナホシテントウと同じく、春と秋に多く見られます。
幼虫は、ナナホシテントウに比べて。トゲが大きいです。

なみてんとう
右の4つがナミテントウ。左の3つはナナホシテントウ
なみてんとう(幼虫)
アブラムシをくわえています

🏠 背の高い草むらが好きです。

ナミテントウ。ほとんど模様のないタイプ

🍙 草や草の実を食べます。


にじゅうやほしてんとう

ナナホシテントウよりひとまわり小さめです。体に細かな毛が生えているので、テカテカしていません。小型であまり動かないので、子どもたちにはスルーされることが多いです。

洲本市のある保育園では、「わるてんとう」と呼ばれていました。育てている作物の葉っぱを食べてしまうからです。

にじゅうやほしてんとう

星の数、数えられるかな?

🏠 畑にいます。

ナスの葉の上にいます。食べ跡も特徴的です。

🍙 ナス、トマトなど、ナス科植物の葉っぱを食べます。


ごみむしだまし・こめつきむし

ゴミムシダマシは、ペットの餌として売られている「ミールワーム」の仲間です。乾燥した草木やキノコを食べ、いろんな種類があります。つまむと、独特の「ごみむしだまし臭」がします。コメツキムシは、ひっくり返すとペチンと跳ねて起き上がります。


すなごみむしだまし

テントウムシくらいの大きさです。地味な虫ですが、たいていの園に、いるはずです。ダンゴムシといっしょに地表を歩いています。
西宮市のある保育園では「はやむし」と呼んでいました。
よく似た種類がいくつかありますが、区別は難しいです。

やまとすなごみむしだまし

🏠 草や落ち葉のある乾いた地表

🍙 枯れ葉や枯れ草?


ひめさびきこり

スナゴミムシダマシと同じような大きさ、色で、少し細長いです。いっしょに、地表を歩いています。
コメツキムシのなかまですが、跳ねるところを見たことないです。

ひめさびきこり

🏠 草や落ち葉のある乾いた地表

🍙 枯れ葉や枯れ草?


はむし

丸い体型から、雰囲気はテントウムシに似ていますが、アンテナ(触角)が長いです。名前のとおり、葉っぱを食べます。いろんな種類がありますが、小さいので、スルーされることが多いです。


うりはむし

5、6mmの小さな虫です。明るいオレンジ色で、葉っぱの上にいて、見つけやすいのですが、子どもたちはその存在にあまり気づきません。あまり動きがなく、小さくてすぐに飛んでいくからかな。ウリハムシがたくさんいると、葉っぱがボロボロに食い荒らされます。

キュウリの葉上の うりはむし
うりはむし

🏠 畑にいます。

🍙 キュウリやゴーヤの葉っぱ


よもぎはむし

ナナホシテントウくらいの大きさです。青紫色の個体が多いですが、銅色の個体もあります。驚くと脚をすくめてポロっと地面に落ちます(死んだふり)。秋に多く見られます。

よもぎはむし
よもぎはむし(腹面:死んだふりスタイル)

🏠 草むらにいます。

🍙 ヨモギの葉を食べます。


その他の甲虫(こうちゅう)

じょうかいぼん

ホタルに近い虫です。ジョウカイボンは、「浄海坊」で、平清盛の法名です。なぜそんな名前が付いたのかは、よくわかりません。

初夏に現れ、直線的にゆっくり飛びます。都市部にはいません。

じょうかいぼん

🏠 樹上や花上にいます。

🍙 ほかの虫を食べます。


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2021年2月23日むし図鑑コガネムシ,テントウムシ

Posted by やぎ