くも・だんごむし・かたつむり【むしみつけたよ〜園児たちのむし図鑑】
昆虫ではない、無脊椎動物たちです。
くも
脚が8本あります。網を張るものと、歩き回っているものとがあります。「毒グモ」の印象がありますが、強い毒を持つものはまずありません。また、クモの方から噛みついてくることは、決してありません。
こもりぐも
1cmくらいのクモです。網は張りません。地表を歩き回っていて、ダンゴムシをさがしていると、いっしょに見つかることがあります。幼体がよく見つかります。
何種類かあり、区別は難しいです。
卵を包んだ丸い卵嚢をお尻につけ、卵が孵化(ふか)するまで、守ります。それで「子守グモ」の名がついています。
🏠 落ち葉の上などを歩いています。
🍙 ほかの虫をつかまえて食べます。
かにぐも
1cm足らずのクモです。
網は張りません。前の脚を広げて待ち伏せをしている姿が、カニを連想させます。
子どもたちがつかまえたカニグモにもいくつかの種類がありますが、あまりちゃんと記録していませんでした。徐々に追記していきたいと思います。
🏠 草木の葉上や花の上にいます。
🍙 通りがかった虫をつかまえて食べます。
はえとりぐも
数mmの小さなクモです。ジャンプが得意で、つかまえようとすると、ぴょんぴょんと、ジャンプしながら、逃げます。獲物を獲るときも、待ち伏せをしていて、ジャンプして飛びかかります。いくつか種類がありますが、アダンソンハエトリは、建物の壁や室内によくいます。網は張りません。
🏠 草木や花の上、家屋の壁、室内など。
🍙 ハエに限らず、通りがかった虫をつかまえて、食べます。
ながこがねぐも
脚(あし)を除く大きさが2cmを超えるくらいの、大型のクモです。銀色と黄色の縞模様が特徴です。ジョロウグモに似ていますが、いる場所がちがっていて、草むらに網を張ります。
🏠 木が生えているところにいます。
🍙 網にかかった虫を食べます。
じょろうぐも
脚(あし)を除く大きさが3cmくらいになる、大型のクモです。黄色い縞模様と、腹部にある赤い模様が特徴です。木々の間に網を張り、秋に多く見られます。
🏠 木が生えているところにいます。
🍙 網にかかった虫を食べます。
だんごむし
脚は14本です。
だんごむし
子どもたちが、いちばんたくさんつかまえる虫です。
昔は「まるむし」と呼ばれていましたが、最近は「だんごむし」が主流になっています。
あまり丸まらないダンゴムシがいたら、「ハナダカダンゴムシ」かもしれません。
🏠 地表にいます。
🍙 しおれた葉や枯れ葉を食べます。コンクリートは食べません!
わらじむし
ダンゴムシみたいだけれど、丸まらないので、子どもたちには人気がありません。ダンゴムシより、動きはすばやいです。よく似た種類がいくつかあり、同じ種類でも個体によって色や模様に変化があります。
名前は、姿が「草鞋(わらじ)」に似ているからですが、「わらじ」を見ることは難しくなりました。
🏠 地表にいます。
🍙 しおれた葉や枯れ葉を食べます。
やすで・むかで
脚がいっぱいある生きものです。ヤスデは、一つの体節から脚が2対ずつ出ていて、のんびり歩きます。ムカデは、1対ずつで、すばやく歩きます。
やけやすで
2cm足らずの茶色いヤスデです。
プランターの下や石の下にいます。雨の日にはぞろぞろと歩いていることがあります。「湿気虫(しっけむし)」と呼ぶ園がありました。じめじめしたところに出てくるからだそうです。
🏠 地表にいます。
🍙 枯れ葉などを食べます。
⚠️ つまむと汁を出し、強い「やすで臭」がします。
あかやすで
2cmくらいで、ヤケヤスデより少し大きいです。薄ピンク色のしましま模様が、鮮やかです。
プランターの下や石の下にいます。
🏠 地表にいます。
🍙 枯れ葉などを食べます。
⚠️ つまむと汁を出し、強い「やすで臭」がします。
まくらぎやすで
2cm足らずの、独特の姿をした、かわいいヤスデです。「やすで臭」は、ほとんどありません。
よく木の茂った公園や神社にいます。園庭では、たぶん見られないでしょう。
🏠 朽木の中や倒木の下にいます
🍙 枯れ葉などを食べます。
いっすんむかで
植木鉢の下など、湿ったところにいます。名前のとおり、成虫になっても3cmくらいです。
ムカデはこわいと思っている人が多いですが、ぎゅっと押したり手でつまんだりしなければ、かみつくことはありません。
🏠 地表にいます。
🍙 ほかの虫をつかまえて食べます。
ジムカデは、とても細長くて、脚が多いです。
トビズムカデは、成長すると15cmくらいになります。
みみず
子どもたちは、大好きです。
みみず
畑やプランタの土の中にすんでいます。ミミズがいれば、土の表面にフンを出した塚ができるので、わかります。
🏠 土の中にいます
🍙 枯れ葉などを食べます。
なめくじ・かたつむり
貝類です。
なめくじ
何種類かありますが、ふつうに見られるのは、チャコウラナメクジです。名前は、茶色で甲羅(こうら)のあるナメクジ、という意味で、よく見ると背中に薄い甲羅があります。
どこの園にも、いると思います。
公園や神社に行くと、10cmくらいもある、ヤマナメクジがいることもあり、見つけた園児はびっくり!
🏠 チャコウラナメクジは、畑やプランターにいます。
🍙 しおれた葉などを食べますが、新芽や若芽を食べてしまうこともあります。
かたつむり
ナメクジ以外の、陸に住む巻貝です。大きさも形もさまざまな、いろんな種類があります。地域によっても、見られる種類が異なります。
🏠 草むら、木の上、畑、雑木林など。種類によって好きな場所は違います。
🍙 しおれた葉や野菜クズなどを食べます。
かわにな
茶色で細長い形の巻貝です。丸いのはタニシです。カワニナの方が、流れのあるところを好みます。
ゲンジボタルが好んで食べます。
🏠 ゆるやかな流れのある水路にいます。
🍙 石についたコケなどを食べています。
しじみ
身近に見られる、小さな二枚貝です。コンクリートの水路でも、底に砂がたまって、中にシジミが住んでいることがよくあります。
🏠 ゆるやかな流れのある水路にいます。
🍙 水中のプランクトンを食べています。
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