トマトに穴を開けた犯人はだぁれ!?🍅
葉っぱはかせに、洲本市立大野幼稚園の先生から園庭で育てているミニトマトについて質問をいただきました。
園で育てているミニトマトに穴が空いているんです…
これは病気なんでしょうか?
これは中に虫が住んでるんですよ!
中を割ってみましょう〜
さぁ、ミニトマトを穴を開けた犯人は虫さん。
むしはかせに「これはだぁれ?」と聞いてみたら・・・
知らんがな。
虫さんにきいてみたら、ええんちゃう!
おとなになったら、誰か分かるよ〜
そ、そうですね…!育ててみます!
ということで、いもむし担当のあやちゃん、
トマトに穴を開けちゃった犯人を育てることになりました!
どんなおとなが出てくるかな〜
飼育日記の始まりです!
<1日目>
初めからいきなり困ったことが…!
トマトを割ってから全然食べる様子がなく、動かなくなってしまいました。
トマトの外は嫌なのかな…?トマトの中じゃないと育ってくれないのかな?
と思って心配で様子を見ていたら…
夜に脱皮しました!
おしりの方にある茶色のかたまりが脱いだ皮。脱いだ皮は食べるんですよ。
イモムシは脱皮する前、1日くらい動きません。
だから、動かなかったのですね!良かった!
<2日目>
脱皮の前後、しばらく食べていなかったから、お腹が空いているはず!
でも、トマトを育てていないから青いトマトが手に入りません。
うーん、トマト以外に食べてくれるものはないかな…お野菜食べるならお豆さんの葉っぱを食べてくれないかな、と近所に生えているマメ科(イタチハギ)の葉っぱを試しに入れてみました。
あら、食べました!
イモムシは好き嫌いがあり、食べる葉っぱが決まっていますが、この子は好き嫌いがあまりない子なのかも。
<3日目>
今度はスーパーであやちゃんが食べるような赤いミニトマトを買って入れてみました。
食べてくれるかな?
赤いミニトマト、食べました!食べた後が大きな穴になっています。
今度のうんちは赤いトマト色に。
赤いトマトは青いトマトに比べて柔らかいからかな、赤いトマト色のうんちもなんだか柔らかそう…
<4日目>
気がついたらトマトは穴だらけ…
これだけ食べたので、イモムシは来た時よりもだんだん大きくなりました。
へたのところもちょっと食べたあとがあり、黒いうんちもしていました。
そして、夜に、再び食べなくなり・・・
あんなにたくさん食べていたのに食べなくなり、下痢をしたり、体の色が変わったり…
病気なのかな、って心配になりますね。
でも、これは蛹になる前の合図。
蛹になる前は、蛹になる場所を探していっぱいいっぱい動き回ります。
※蛹になる時、いろんな種類のイモムシが同じようにあちこちに動き回ります。この時ケースのフタがちゃんと閉まっていないとケースから脱走してしまうので気をつけましょうね。
とてももぐりたそう…
お外なら土がありますが、お家の中は土がありません。
もう夜でお外にも土を取りに行くのも難しかったので、代わりにティッシュを細かくちぎってベッドを作ってあげました。
<5日目>
ティッシュのベッドの中に潜り込んで出てきません。
どこに行っちゃったのだろう?
こっそりケースを下から覗いてみます。
ここで全く動かなくなりました。どうやら蛹になる場所をここで決めた様子。
蛹になる邪魔をしてはいけないので、そっとしておきます。
<7日目>
できる限りビックリさせないようにしていましたが、寝心地が良くなかったのか、移動していました。
でも、もう動かない様子なので、こっそりティッシュのベッドを開けたら・・・
無事に蛹になっていました!
蛹になりたてだと緑に透けて綺麗ですよ。
まだまだ柔らかくて弱そうな蛹なので、ここでもそっとしておきます。
いつ大人になって出てきてくれるかな〜
<17日目>
蛹になってから11日目。まだ大人にはなりません。
蛹はすっかり茶色です。
<18日目>
朝見たら、無事に羽化(うか)しました!大人になりましたね!
さぁ、むしはかせ、この子はだぁれ?
オオタバコガやな
とうとう、トマトに穴を開けた犯人が分かりました!
大事に育てているお野菜を食べてしまう、と悲しいかもしれませんが、そんな虫を育ててみるのも楽しいですよ。
今回のオオタバコガは青いトマトだけではなく、マメ科(イタチハギ)の葉っぱも赤いトマトを食べました。
マメ科の葉っぱも食べたということは、お豆さんも食べるかもしれませんよ。
ぜひ試してみてくださいね!
ピーマンも好きなんじゃないかなと用意したのですが、食べてもらう前に蛹になってしまって…
仕方ないのでピーマンはあやちゃん1人で美味しく食べました!
虫さんと同じご飯を選んだり、食べたり、とてもおもしろかったです😆
園庭の野菜が食べられたくない場合は、他のはっぱをあげたりして、虫さんも野菜も一緒に育ててみてはいかがでしょうか?
これから秋のイモムシが見つかる季節ですよ。
エコロコでは、大きいイモムシの育て方や、しっぽがある大きなイモムシの紹介もしています。
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